ストレスによる自律神経の乱れとは?
仕事や勉強、複雑な人間関係、長引く体調不良などで強いストレスを感じ、常にイライラしたり憂うつになったりして、メンタルが不安定になる方は、交感神経が優位な状態が続いています。これは、体が緊張状態のままでリラックスできず、自律神経のバランスが乱れた状態と言えます。
自律神経を整える鼻うがいの効果
そんな自律神経の乱れを整える方法のひとつが 鼻うがい です。
鼻腔の奥、のどの突き当たりには「上咽頭」という空気の通り道があり、ここは免疫機能の重要な役割を担っています。この部分には多くの神経線維が分布しており、とくに副交感神経を構成する迷走神経が通っています。
花粉やウイルスが自律神経に悪影響を与える理由
人は呼吸をすることで、花粉やウイルス、PM2.5、ハウスダストといった有害な微粒子を鼻から体内に取り込んでしまいます。これらは鼻腔や上咽頭に付着・堆積し、鼻水や鼻づまり、アレルギー症状を引き起こし、自律神経のバランスを崩す原因となります。
鼻うがいがもたらす多彩なメリット
鼻うがいは、鼻腔や上咽頭にたまった微粒子を洗い流し、炎症やアレルギー症状(鼻水・鼻づまり)を緩和します。これにより呼吸が楽になり、優位だった交感神経(イライラや緊張状態)が副交感神経(リラックス、精神的安定)へと切り替わります。
さらに鼻うがいには、次のような効果もあります。
・風邪・インフルエンザの予防
・免疫力の正常化
・副鼻腔炎による頭痛、目の奥や頬の痛みの軽減
・のぼせ、ほてり、倦怠感、イライラなどの自律神経症状の緩和
・頭の認識力低下の予防
鼻うがいで防ぐ口呼吸の悪影響
鼻うがいは鼻づまりを解消し、口呼吸を防ぎます。口呼吸は以下のような悪影響を及ぼします。
・酸素不足による集中力や免疫力の低下
・口内乾燥による虫歯・歯周病・口臭の原因
・異物や細菌の侵入による風邪や感染症のリスク増加
・気道が狭くなり、いびき・睡眠時無呼吸症候群の原因に
・舌の位置が下がり、顎の成長に悪影響 → 歯並びの悪化
・口周りの筋力低下 → ほうれい線・たるみの原因
鼻うがいでストレス耐性を高める
つまり、鼻うがいを習慣にすることで、長く続く体調不良やイライラ、憂うつといったメンタルの不安、緊張状態が緩和されます。これにより心に余裕が生まれ、仕事や勉強、複雑な人間関係などのストレス要因に前向きに向き合えるようになります。
鼻うがいを画像で解説
用意するもの
・水を入れるボウル(ガラス製または陶器製が望ましい。金属製は金気を感じるため不適)
・蒸留された水かミネラルウォーター500mlほど
・塩(食卓塩ではなく、精製されていない粗塩。カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルが含まれているもの。これらのミネラルが体調の改善に役立つ)


実践
※実践の前に、鼻で息を吸い、口から吐き出す呼吸を10回ほど繰り返してください。
1.人肌程度に温めた水をボウルに入れ、小さじ1杯ほどの塩を加えて、よく溶かします。
2.人差し指で片方の鼻を軽く押さえ、もう一方の鼻から塩水を吸い上げ、口から吐き出します。反対側も同様に行ってください(※を意識して下さい)。
僕は最初、よく分からず、水を飲み込んでしまいましたが、すぐにコツをつかんでうまくできるようになりました。最初に吐き出す水は、まるで泥水のように真っ黒で、きっと驚かれると思います。
3.鼻腔内に残っている水は、鼻からタオルに向かってしっかりと出してください。


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