肝臓・腎臓の不調、その原因は「頸椎と背骨の歪み」かもしれません
肝臓や腎臓に不調を抱えている方へ——
その原因は、頸椎や背骨の歪みにあるかもしれません。
“断食の神様”として知られ、西式甲田療法を広めた甲田光雄先生は、著書の中で次のように述べています。
背骨の狂いがさまざまな病気の原因になることは、古くから言われています。木枕(硬枕)や平床で寝ることで、首や背骨の歪みが徐々に整い、万病の予防につながります。
1834年、ロンドンのグリフィン兄弟は、背骨の歪みと病気の関係について、148例の症例を挙げて報告。
1841年には、マーシャル・ホーム氏が、脊髄神経と内臓疾患の密接な関係を説いた著書を発表。
1874年、ドクター・スチルは「骨の歪みを整えれば、あらゆる病気が治る」とするオステオパシー(整骨療法)を提唱し、当時は大きな注目を集めました。
「木枕(硬枕)」で血流が改善されるメカニズム
木枕(硬枕)を利用して血管を圧迫すると、循環が促進されることがあります。たとえば、1秒間に1メートルの速度で血液が流れていたとします。このとき、硬枕による圧迫によって血管の断面積が半分になると、流れの速度は倍になります。
これは、流体力学における「連続の式」に基づくもので、
血流量(Q)は「断面積(A)×流速(v)」で表されるため、
断面積が1/2に狭くなれば、それを補うように流速が2倍になって、血流量が保たれるという理屈です。
ホースにたとえると分かりやすいでしょう。ホースの先をそのままにしておくと、水はだらだらと流れ落ちるだけですが、先端を指で強く押さえると、水は勢いよく噴き出し、遠くまで飛びます。
同様に、頸椎を硬枕で適度に圧迫すると、血流の勢いが増し、循環が改善される可能性があります。特に、動脈硬化などで血管が硬くなっている人の場合、硬枕の使用によって血管の断面積が狭まり、血液の流速が増加します。その結果、血管内に堆積していた不純物が洗い流され、体内の老廃物が排出されやすくなると考えられます。
「平床」で肝臓・腎臓の働きをサポート
平床(硬い寝床)に寝ることでも、体にさまざまな良い影響が期待できます。
その硬さによって皮膚や肝臓に適度な刺激を与え、これらの働きが低下するのを防ぎます。皮膚の表層にある静脈を刺激することで、心臓へ戻る血液の流れが活発になり、それに伴って腎臓の機能も向上し、日中の活動によって生じた老廃物の排泄が促進されます。
このような効果により、知覚神経が麻痺することもありません。また、肝機能が改善されることで腸の蠕動運動が活発になり、便秘の予防にもつながります。さらに、腸と密接な関係にある脳の働きも活性化されます。
東洋医学の視点からも裏付けられています
中国最古の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』には、次のような記述があります。
「経脈とは、気血を運び、陰陽を調整し、筋骨を潤し、関節の働きを助けるものである」
これは、各臓器・器官とつながる経脈が皮膚上にある経穴(ツボ)に表れ、皮膚への刺激が内臓へ影響を及ぼすという東洋医学の考え方です。
これを踏まえて、背中には肝臓の働きを整えるうえで重要なツボ、肝兪(かんゆ)があります。
肝兪は背中の上部、第9胸椎の外側約4.5cmに位置する重要なツボで、左右対称に、背骨を挟んだ両側に存在します。
この肝兪を平床によって自然に刺激することで、
・肝機能の向上
・解毒作用の促進
・目の疲れや視力低下の改善
などの効果が期待されます。
胆汁酸による「腸の活性化」も注目ポイント
肝臓は胆汁を生成し、これは脂肪の消化に関わると同時に、腸の刺激作用(胆汁酸)により緩やかな蠕動促進効果があるとされています。
具体的には:
・胆汁酸がTGR5受容体に結合し、セロトニンの分泌を促進
・セロトニンが腸の神経筋層を刺激して、腸の動きが活性化
・副交感神経の働きが高まり、便秘改善に効果を発揮
また、胆汁酸は腸内のCFTRチャネルを活性化し、塩化物イオン(Cl⁻)の分泌を促します。これによりナトリウムや水分も一緒に引き込まれ、便がやわらかくなり通過性が向上します。
硬枕・平床(木枕とベニヤ板or木製フローロング)を詳解
木枕:ECサイトで購入(下記リンク先参照)。小さいサイズをチョイスして下さい(理由は「硬枕・平床を画像で解説」で説明します)。
平床:木製フローロングかベニヤ板
お住まいの床が木製フローロングではない場合は、ベニヤ板をチョイス。ベニヤ板の詳細は下記リンクから確認願います。ベニヤ板は1cm以上の厚みが必要です。薄っぺらいベニヤ板だと曲がってしまい、十分な効果が期待できません。
ベニヤ板って、こんなに大きな商品の送料や、自分で持ち運ぶことを考えると頭が痛くなりますよね。「畳や塩化ビニール製のクッションフロア、カーペットじゃダメなの?」と思われた方もいるかもしれません。
しかし、畳は吸収した汗を放出しないため、ダニが発生しやすく、腐敗の原因にもなります。クッションフロアは汗を吸収しないので、表面がベタついて不快感があります。カーペットもまた、ダニの温床になります。
木製フローロング、ベニヤ板は汗を適度に吸収・放散してくれるので、夏でも涼しくサラサラ。思いがけない快適さが手に入ります。やはり、「木」がベストです。
※楽天市場で送料無料の「平床寝台」が販売されているようですので、ご検討ください。
硬枕・平床を画像で解説
①木枕は小さいサイズをチョイスし、タオルケット(コットンや麻など自然素材のものがベスト)などでサイズ調整
※ダイソーなどで販売されているマジックテープ式のゴムベルトで固定





②顎と床が水平になるようにサイズ調整
※硬枕・平床は日中の活動中に、重力などで歪んだ頸椎や背骨を本来の形にリセットするメソッドです。なので、枕の高さが高くても低くても頸椎の歪みはリセットされません(高いと気道が「くの字」になって塞がり、呼吸困難もしくは無呼吸症候群の原因となる。低いと頭に血が上りやすく、鬱血やむくみ、寝返りが打ちにくくなるので、良性発作性頭位めまい症のリスクが高まるそうです。

③平床が痛いという方
敷布やシーツ、大きめのタオルケットを2~3枚敷いてチャレンジしてみて下さい。
硬い平床で眠れないのは、そもそも背骨が曲がっているためであり、それは疾病の危険信号、あるいは幸運にも早期に異常を発見できた兆しと考え、最初のうちは5分、10分でも構いません。
そして、徐々に枚数を減らしていき、最終的にはゼロ枚で、硬枕・平床で寝る時間を1時間、2時間と増やしていきましょう。
そうすれば、頸椎や背骨の歪みはリセットされ、痛みもなくなり、気がつけば熟睡できていて、朝を迎えているはずです。
※体調不良を最速で治したい方は、硬枕・平床と同様の効果がある、下記メソッドをおススメします。
西式甲田療法の一つ、金魚運動
背骨のゆがみを矯正する運動療法です。背骨(脊椎)のゆがみを正し、脊髄神経への圧迫や末梢神経の麻痺を取り除くことで、全身の脊髄神経や自律神経の働きが整えられ、同時に腸管にも刺激が加わります。つまり、腸内の内容を均等にし、腸のねじれや閉塞を予防するとともに、腸本来の機能を生理的に促進します。そのため、便秘の改善にも非常に効果的です。
平らな床の上で仰向けになり、体をできるだけ一直線に伸ばして、足先をそろえ、つま先をひざのほうへ直角以上に反らし、両足の裏が同じ平面上にくるようにします。次に、両手を首の後ろで組み、首の後ろの真ん中あたりに当てます。これが基本姿勢です。この姿勢から、両ひじで調子をとり、あたかも金魚が泳ぐように体を左右に水平にくねらせます。最初は1〜2分程度から始め、慣れてきたら5分ほど行うようにしましょう。



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